Ⅰ.前提知識
①単位とは
単位とは辞書的に説明すると「学習量を測る基準」のことです。それぞれの講義に一定の単位数(大体2単位です)が当てられており、講義ごとに決められた基準(法学部の授業であれば学期末の試験で六割以上取る)を達成することによりその単位を得る事ができます。東北大では単位を逃すことを「単位を落とす」、単位を得ることを「単位を浮かせる」と表現します。「単位が浮く」というのは東北大独特の表現だそうです。
②卒業に必要な単位数
大学の講義は大きく「全学教育科目」と「専門教育科目」の2つに分けることができ、合わせて129単位を取得する事により、晴れて卒業できるようになります。
単位のとり方は基本的には自由なのですが、分野ごとに「最低修得単位数」というものがあり、それは満たさないといけません。
この表に記載されている「最低修得単位数」をクリアするように時間割を組んでいきます。
今の段階ではなんとなく表を眺めるだけでいいと思います。
p.s. 東北大の法学部には卒論がありません。やったね。
③留年について
法学部に留年は存在しません。よほどのことがない限り、無条件で次の学年に上がることができます。ただし単位が足りないと卒業はできません。四年生を何回も経験することになります。
④セメスター制・クォーター制
法学部は基本、セメスター制を採用しています。わかりやすく言えば前期後期の2期制です。1年生の前期を第1セメスター、後期を第2セメスターと呼びます。2年前期は第3、2年後期は第4と言った具合で数えていきます。
また、クォーター制を採っている講義も存在します。名前からわかるように、前期、後期を更に二分割して考えます。
シラバスを参照すればその講義がどの期間に行われるかわかります。
⑤履修登録
実際に、或る講義を受け成績評価をされるためには「履修登録」をしなくてはなりません。インターネットで【在学生の方へ】>【東北大学ポータルサイト】>【学務情報システム】>【履修・成績】>【履修登録】と進めば履修登録をするページにいけます。
履修登録期間は4月10日~4月21日です。この期間は「お試し期間」であり、この期間で実際に気になる講義を受けてみて、履修するかどうかを決めるのです。
例えば、シラバス等をみて月曜1限に面白そうな講義Aと講義Bがあったとしましょう。その場合4月10日に講義Aを、4月17日に講義Bを受けてみるわけです。実際に受けてみておもしろそうだったほうを「履修登録」すればいいわけです。
⑥時間割を組む時期
⑤で述べたように、履修登録期間は「お試し期間」であり、4月10日までに受ける講義を確定させないといけないわけではありません。しかし、「お試し」をするにもある程度講義の目星を付けておく必要はあります(⑤で例に上げた講義Aと講義Bのように)。
ですから、実際には4月10日までになんとなくの時間割は組んでおいたほうが良いでしょう。
Ⅱ.時間割の組み方
①手順
前期と後期で同時に決めてしまうと楽です。
(0)資料を用意します。
・「全学教育科目履修の手引」
・「令和5年度授業時間割表」
・「学生便覧」
・「シラバス」
その他の資料はコチラから見ることができます。
※法学部専門科目に関して、今年度の資料はまだ出ていません。
(1)英語・第二外国語の授業を入れます。
(2)法学部の専門の授業を入れます。
前期:法と歴史(火2)司法制度論(水1)民事法入門(金2)刑事法入門(金1)日本政治外交史Ⅰ(火3)
後期:憲法Ⅰ(火2)民法総則(木2)刑法Ⅰ(月3)
日本近代法史(金1)
※色ごとに、私法・公法 基礎法科目 政治学科目←これらは「基礎講義科目」であるため少なくとも1つずつ取らなくてはなりません。大体の人は上記の全てを履修します。
(3)一般教養科目の授業を入れます。基本的には1年生のうちに英語・第二外国語以外の一般教養科目を取り切ってしまったほうが楽です。前期に多めにとって後期に楽をするという方も多いのでそこは自分自身との相談です。
先程の表を一般教養科目に寄って詳しくしたものです。
少し複雑ですが、各分野で最低限取らねばならない単位(必修単位)があるので注意して組んでみてください。
②もぎさいおすすめの時間割
パターンA(左:1セメ 右:2セメ)
これは第二外国語が中国・ドイツ・スペイン・フランスの方におすすめする時間割です。
2セメで1コマ分減らしたい方は「学生生活概論」(火5.金5)というクォーター制の授業をとるのもいいかもしれません。
※2セメで身体を動かすスポーツAを避けたいという場合は金曜3限に「体と健康」という講義をとる必要があります。スポーツAと体と健康の受講者の割合は例年だと半々と思っていいでしょう。
※基礎ゼミはパターンA・Bともに3限においていますが科目により開講時間が異なるのでそれに気をつけて自分の時間割を保存しましょう。
※ここには載せていませんが第三外国語というものも存在しています。ただし、第三外国語は卒業単位に含まれないのでその事実だけはしっかりと把握しておきましょう
パターンB(左:1セメ 右:2セメ)
これは第二外国語が朝鮮語、ロシア語の方の時間割です。この2つの外国語は5限にあるというのが特徴です。そのため大学生が避けたいフルコマが履修次第ではできあがってしまいますが、うまく使うと全休を生み出すことも可能です!
あくまでおすすめ時間割ですので、この2パターンに載っているものにとらわれずに自分で興味のある講義をとるのも吉です。また、「シラバスを読んだけどこの授業の雰囲気を全然つかめない」という方や「他におすすめの講義を知りたい」という方は気軽にDMやリプライをお願いします。